Feb 17: Aid Staff, Latin America, Decentralization, NGO, T&D, Africa, Gender, GRIPS, Diplomacy & Development, ODA Council, Human Secuirty, IT, WTO, Afghanistan, Infrastructure, JICA, BBL Schedule

ワシントンDC開発フォーラムの皆様

ご無沙汰しております。先週は連絡担当のパソコン事情等により欠号となり大
変申し訳ありませんでした。2週間振りの今回のご連絡(2/17付)は次の14点
です。

【1】 次回のBBLのご案内:開発支援のための人材(2/19)
【2】 前回のBBLのご報告:ラテンアメリカの開発(2/6)
【3】 BBL議事録の公表:地方分権化の中での開発の課題(昨年11/20)
【4】 地球に乾杯!NGO:米国政策/食糧危機/文化/市民社会/NGOと行政
    /エスニック・グループ
【5】 ラテンアメリカ・ネットワーク発足!!!
【6】 T&D Net:中央アフリカ地域統合、WTO新ラウンド交渉他
【7】 アフリカ・ネットワーク:週間新着情報、アフリカの国際機関・NGO
【8】 ジェンダーJネットワーク:援助研究におけるジェンダーの視点
【9】 GRIPS開発フォーラム:英国通信、手続き調和化、MCA
【10】 外交再点検:援助における「外交」と「開発」の関係
【11】 外務省関連:ODA戦略会議、人間の安保、IT、WTO、アフガン
【12】 海外インフラ事業促進研究会
【13】 JICA社会人採用
【14】 2〜4月のBBL日程(新規日程も掲載しています)
―――

【1】 次回のBBLのご案内:開発支援のための人材(2/19)

今週2月19日(水)に、本フォーラムBBL「グローバル社会が開発支援のために
必要としている人材を考える」を開催する予定です。世界銀行欧州・中央アジ
ア局セクターマネージャーとして産業・金融部門での市場経済以降支援を担当
する傍ら、本フォーラムをはじめ各種ネットワークや大学等で若手人材育成に
尽力されている泉泰雄氏より問題提起をいただき、引き続き出席者間で意見交
換を行います。案内状は次のウェブサイトまたは本メール末尾をご覧下さい。
http://www.developmentforum.org/invitation/030219.htm

泉泰雄氏のウェブサイトは次の通りです(一見の価値があります!)。
http://www.yasuoizumi.net/
同氏は、国際協力・開発・援助分野への就職・転職を目指す人たちのための
ポータルサイト「ING Career」を現在構築中です。
http://www.yasuoizumi.net/ING%20Career/00%20Main.htm
また同氏は、若い世代が国際感覚をもった社会人・企業人として基本的な教養
とスキルを習得するための「YP College」を運営しています。
http://www.ypcollege.com/

出席される方は2月18日(火)正午までに本フォーラムBBL担当(江尻、
yumiejiridev@aol.com)に氏名・所属先をご連絡いただければ幸いです。

【2】 前回のBBLのご報告:ラテンアメリカの開発(2/6)

2月6日のBBL「ラテンアメリカの開発における日本の役割−東アジア・ラテン
アメリカ協力も視野に入れて−」では、米州開発銀行(IDB)駐日事務所長、財
務省国際局審議官を経て現在IDB理事を務められている上田善久氏をお招き
し、約30名の出席を得て意見交換を行いました。席上の議論の概要は次の通り
です。
http://www.developmentforum.org/records/summary030206.htm

席上配布された同氏の月刊「ファイナンス」誌寄稿は次の通りです。
「中南米とアジア両地域での地域統合・域内協力の動向とその比較−JBIC・
IDB・ADB三機関共催国際セミナーの概要―」(2002年1月)
http://www.developmentforum.org/Articles/JBICIDBADB.doc
「米州開発銀行(IDB)ジャパンプログラム−中南米カリブとアジア両地域の
知的交流の掛け橋として−」(2003年1月)
http://www.developmentforum.org/Articles/japanprogram.doc

現在メーリングリスト(devforum)で議論を継続中です。是非ご意見等を
info@developmentforum.orgまでお寄せいただければ幸いです。

【3】 BBL議事録の公表:地方分権化の中での開発の課題(昨年11/20)

昨年11月20日のBBL「地方分権化の中での開発の課題」(キックオフ:世界銀
行東アジア太平洋局上席都市専門官・川島宏一氏)の議事録(レターサイズ及
びA4版)をウェブサイトに掲載しました。アジア地域の都市間知識交流ネット
ワークを中心として、日本の経験、中央と地方の関係、インターネットの活
用、参加型開発等も議論されました。
http://www.developmentforum.org/records/1120dece.doc
http://www.developmentforum.org/records/1120dece-A4.doc

席上配布資料・パワーポイントは次の通りです。
http://www.developmentforum.org/records/material/kawashima.doc
http://www.developmentforum.org/Articles/kawashima.jpg
http://www.developmentforum.org/records/material/kawashima.ppt

【4】 地球に乾杯!NGO:米国政策/食糧危機/文化/市民社会/NGOと行政
    /エスニック・グループ

「地球に乾杯!NGO」では、新たに次のコラムを掲載しています。
http://e-NGO.net

●2月17日/アメリカNGOのミレニアム・チャレンジ(上岡直子)
→ブッシュ大統領は昨年3月、米国の対外援助を今後3年間で年額50億ドル
 増加させるMillennium Challenge Account(MCA)を発表。
 それが米国NGOで具体的にどのような波紋をよんでいるのか?
●2月14日/マラウイ徒然 食糧危機(1)(小林由季)
→マラウイでは2002年2月末に大統領が食糧不足による災害事態を宣言。
 食糧が一体どれくらい不足しているのか数字で詳しく提示。
●2月12日/異文化間コミュニケーションを紐解くVol. 1(坂本欣也)
→「文化」とは物理的な物と人間の行動様式からなり、概念的な価値観や
 歴史観等に基づいて両者を形成する。しかし概念的文化は深層心理に
 存在して普段は全く意識していないため、異文化間摩擦を起こしやすい。
●2月10日/NGOと市民社会−国際開発学会発表−(杉原ひろみ)
→市民社会とは何か?市民社会の中でのNGOの位置づけ・役割は何か?
 米国政府とNGOとの関係は?
●2月7日/NGOにまつわるQ&A(3)(杉原ひろみ)
→NGOと行政の定期協議会議事録はどこに掲載されていますか?
●2月5日/ジンバブエNGOのエスニック・グループ間軋轢(粒良麻知子)
→エスニック・グループは、紛争の原因・開発の妨げになる一方、時代と
 周りの環境に合わせて変化し、NGOという新しい市民活動の形態を通
 じて影響力を持つ勢力にもなり得る。

(「地球に乾杯!NGO」コラム発起人:杉原ひろみ)

【5】 ラテンアメリカ・ネットワーク発足!!!

このたび、DC開発フォーラムの分野別ネットワークの1つとして「ラテンアメ
リカ・ネットワーク」を立ち上げました。
http://www.developmentforum.org/latin/

本ネットワークでは、中南米の開発実務者と研究者の情報・経験・知見を共有
し、中南米における適切な開発戦略が見出されるよう活動を行っていくことを
目的としています。

中南米は、日本にとって、経済的にも文化的にも他地域と比べて遠い存在であ
り、まして開発となると、日本は主にアジア、アフリカでの開発に力を入れて
います。そこで、本ネットワークが、いまだ貧困層も多く、不安定な経済・社
会を抱えている中南米地域に対する日本の関心をより高め、中南米の開発問題
の改善や向上に貢献できるよう活動していけたらと思っております。

ウェブサイトでは、Latest News(最新情報)やArticles/Documents(寄稿・
論文)等のコーナーを設けて随時更新しています。また、中南米の開発問題に
関する意見交換や情報交換を行うためのメーリング・リストを設けました。本
メーリング・リストへの加入をご希望の方は、大島
(chie_oshima@yahoo.co.jp) まで、お名前とメールアドレスをご連絡くださ
い。また、今後のネットワークの運営やウェブサイトに関するご意見やアドバ
イス等いただけましたら幸いです。

本ネットワークが、中南米の開発問題に対する理解の一助となり、また問題解
決に向けた開発実務者と研究者の活発な意見交換・情報交換の場となりますよ
う、今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

(ラテンアメリカ・ネットワーク・フォーカルポイント:
 ジョージワシントン大学国際関係大学院 大島千枝)

【6】 T&D Net:中央アフリカ地域統合、WTO新ラウンド交渉他

T&D Netは、2月9日付でウェブサイトを更新しました。
www.people.virginia.edu/~yfy2d/tdnet/top.htm
ウェブ全体のフォントを大きくするなどのコスメティックな変更とともに、
関連ニュースについては、週間ニュース速報とコラムの二本立ての掲載へと形
態変更しました。

2月9日付ニュース速報では、世銀理事会による中央アフリカ6ヶ国に対する地
域統合・貿易円滑化支援戦略についての審議、外務省経済局によるWTO新ラウ
ンド交渉資料の発表、WTOの貿易交渉委員会や貿易開発委員会における協議の
模様、UNCTAD、英国DFID、インドによるインドの貿易関連キャパシティー・ビ
ルディングのプロジェクトについて触れております。
http://www.people.virginia.edu/~yfy2d/tdnet/news.htm

(T&D Net フォーカルポイント:吉野裕)

【7】 アフリカ・ネットワーク:週間新着情報、アフリカの国際機関・NGO

アフリカ関連ウェブサイト新着情報 (2 / 8-14)では、コートジボワールの
紛争やケニアへの支援再開をはじめ、最新ニュースを幅広く掲載しています。
http://www.developmentforum.org/africa/Feb8-14_03.htm

また、アフリカにある国際機関やNGOの連絡先一覧、アメリカの大学のアフリ
カ研究等につきリンクを拡充しました。
http://www.developmentforum.org/africa/links.htm

(アフリカ・ネットワーク・フォーカルポイント:粒良麻知子)
http://www.developmentforum.org/africa/

【8】 ジェンダーJネットワーク:援助研究におけるジェンダーの視点

寄稿欄(Articles)にジョージワシントン大学粒良麻知子さんの卒論「援助研

におけるジェンダーの視点を再考する−男性への「配慮」の必要性−」を掲載
させていただきました。開発におけるジェンダーの歴史と役割をアフリカの事
例も含めて説明する分かりやすい論文となっています。
http://www.developmentforum.org/gender/articles/index.htm

その他、ジェンダーJネットワークに掲載すべき情報及び論文などございまし
たら、genderjnet@aol.comまでご連絡いただければ幸いです。

(ジェンダーJネットワーク・フォーカルポイント:灘本智子)
http://www.developmentforum.org/gender/

【9】 GRIPS開発フォーラム:英国通信、手続き調和化、MCA

GRIPS開発フォーラムでは次の情報を新たにウェブサイトに掲載しています。
http://www.grips.ac.jp/forum/

(1)英国通信:ミレニアム開発目標達成危うし〜あせる英国政府
http://www.grips.ac.jp/forum/britain.htm

注:文中で紹介されている「援助資金の追加ミレニアム開発目標達成のため官
民協力資金の新制度」とは、2003年1月23日に英国財務省およびDFIDが共同提
案の形で発表したInternational Finance Facility です。
財務省とDFIDの関連ウェブサイトは次の通りです。
http://www.hmtreasury.gov.uk/documents/international_issues/int_gnd_intfinance.cfm
http://www.dfid.gov.uk/Pubs/files/International%20Finance%20Facility2003.pdf

(2)手続き調和化に関するアジア地域ワークショップ報告
http://www.grips.ac.jp/forum/pdf02/mission0301.pdf

(3)日米経済セミナー「ミレニアム・チャレンジ・アカウント」報告
http://www.grips.ac.jp/forum/pdf02/seminar_mca.pdf

【10】 外交再点検:援助における「外交」と「開発」の関係

経済産業研究所(RIETI)コンサルティングフェロー/在ベトナム日本大使館公
使の北野充氏の執筆による「外交再点検第8回:経済協力は何を目指すべきか
(その2)」がRIETIウェブサイトに掲載されています。同論稿では、どのよ
うにすれば援助に際して「外交」の観点が「開発」の観点と両立し、且つ、援
助が外交の観点からの価値を高めることができるかについて論じています。
http://www.rieti.go.jp/users/foreign-policy/01008.html

【11】 外務省関連:ODA戦略会議、人間の安保、IT、WTO、アフガン

外務省の最近の開発関連新着情報の抜粋です。

(1) ODA総合戦略会議第6回会合(昨年12/20)
議事録が次の通り公表されました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/seisaku/seisaku_1/senryaku/6_gijiroku.html
ODA大綱の見直しのための「基本理念」論点整理の資料も公表されました。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/seisaku/seisaku_1/senryaku/6_shiryo/shiryo_2.html
また、国別援助計画新規策定基準に関する資料は次の通りです。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/seisaku/seisaku_1/senryaku/6_shiryo/shiryo_3.html

(2)人間の安全保障委員会会合・シンポジウム(2/25)
2月23-24日に人間の安全保障委員会会合、25日にシンポジウムが開催されま
す。プレスリリースとシンポジウム概要は次の通りです。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/15/rls_0214a.html
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/event/hs.html

(3)日本のIT協力
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/it/pdfs/j_it.pdf
(4)ドーハ開発アジェンダ(職員へのインタビュー)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/listen/interview/intv_21.html
(5)アフガニスタン支援(職員へのインタビュー)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/listen/interview/intv_23.html

【12】 海外インフラ事業促進研究会

経済産業省の海外インフラ事業促進研究会(昨年4月発足)の累次会合の議事
要旨等が次のウェブサイトに掲載されています。
http://www.meti.go.jp/policy/oda/e14oda700j.html

【13】 JICA社会人採用

JICA社会人採用の募集情報・説明会開催情報がJICAウェブサイト「職員採
用情報」画面上でオープンしました。
http://www.jica.go.jp/recruit/shokuin/index.html

【14】 2〜4月のBBL日程(新規日程も掲載しています)

当面の本フォーラムBBL日程は次の通りです。3月26日に地球環境ファシリティ
(中尾GEF管理官)、4月2日に民間投資(井川MIGA長官)を新たにアレンジさ
せていだきました。ご関心とお時間のある回に是非ご参加いただき、皆様のご
意見を伺えれば幸いです。

2月19日(水)
「グローバル社会が開発支援のために必要としている人材を考える」
キックオフ:泉泰雄氏(世界銀行欧州中央アジア局セクターマネジャー)

2月26日(水)
「貿易と開発を巡る最近の動向と日本にとっての意味合い」
キックオフ:
大槻恒裕氏(世界銀行開発経済局貿易チーム・アナリスト)
吉野裕氏(ヴァージニア大学経済学部博士候補)

3月5日(水)
「日本の開発コンサルタントに期待するもの」
キックオフ:鈴木博明氏(世界銀行東アジア太平洋局都市部門開発部
            首席業務統括官)

3月12日(水)
「マネーロンダリング・テロ資金対策と途上国支援の課題」
キックオフ:佐々木清隆氏(IMF特別金融監督部上級エコノミスト)

3月26日(水)
「地球環境ファシリティ(GEF)を通じた地球環境保全への日本の協力」
キックオフ:中尾文子氏(地球環境ファシリティ(GEF)事務局生物多様性部
            山岳生態系プログラム管理官)

4月2日(水)
「ミレニアム開発目標(MDGs)達成に向けて民間投資を如何に促進すべきか
 −MIGAでの経験から考える−」
キックオフ:井川紀道氏(多数国間投資保証機関(MIGA)長官)

[開催要領(各回とも)]
時刻: 12:15-14:00
(次第)12:15頃から 食事(各自持参)、適宜自己紹介
    12:30頃から キックオフ
    13:00頃から 自由討議(14:00終了)
場所: JICA米国事務所・会議室
    1776 Eye Street, N.W. Suite 895, Washington, DC, USA
    Tel: 202-293-2334、Fax: 202-293-9200
出席方法:会場準備等の関係上、開催前日正午までに、本フォーラムBBL担
当(江尻、yumiejiridev@aol.com)に出席を希望する回と氏名・所属先をご連
絡ください。

―――
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バッグランチをはじめとする本フォーラムの活動情報や、より広く開発戦略と
日本の関わりについての主要情報を、週1回を目途に送付していきます。皆様
方におかれては、掲載すべき情報等ありましたらご示唆いただければ幸いで
す。本情報サービスをご希望の方は、下記連絡担当まで、氏名・所属・電子
メールアドレスをご連絡ください。

ワシントンDC開発フォーラム(連絡担当・紀谷)
www.developmentforum.org
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